オムロン、持続的な成長と企業価値向上を目指し、ジャパン・アクティベーション・キャピタルと戦略的提携を締結

オムロン株式会社(代表取締役社長 CEO:辻永 順太、以下「オムロン」)は、日本アクティベーションキャピタル株式会社(代表取締役 CEO:大塚 博之、以下「JAC」)と、オムロンの持続的な成長と長期的な企業価値向上を目的とした戦略的パートナーシップ契約(以下「本パートナーシップ契約」)を締結しましたので、お知らせします。本パートナーシップ契約に基づき、オムロンは、JACの戦略的パートナーとしての立場を活用し、JACと緊密に連携し、共通のビジョンの実現を目指します。JACは、運用するファンドを通じてオムロンの株式を保有しています。

1. パートナーシップの背景

オムロンは、長期ビジョン「未来を創る2030(SF2030)」を策定し、事業を通じて社会課題の解決に取り組むことで、持続的な成長と企業価値の最大化を目指しています。この戦略の一環として、2024年度から構造改革プログラム「NEXT 2025」をスタートさせ、2025年9月までに制御機器事業の再生と全社収益基盤の再構築を目指しています。同時に、データドリブンビジネスの拡大・強化、コアコンピタンスを活かしたビジネスモデルの変革と新たな価値創造により、SF2030の実現に向けて着実に前進しています。

JACは、投資先企業の中長期的な持続的な成長と企業価値向上を支援する公募型株式投資ファンドです。経営陣との信頼関係に基づくパートナーシップを通じて、JAC独自の価値創造力を発揮し、資本拠出にとどまらない企業価値の向上を目指します。JACは、多様なバックグラウンドを持つ、著名な日本企業の成長と価値創造において中心的な役割を果たしてきたプロフェッショナルで構成されています。これらの知見を結集し、JACの投資先企業の発展を支援しています。

オムロンとJACは、綿密な協議を重ね、長期的な価値創造に向けた共通のビジョンとコミットメントを確立しました。その結果、JACは運用ファンドを通じてオムロンの筆頭株主となり、両社はパートナーシップ契約を通じて協業を正式に締結しました。

2. パートナーシップ契約の目的

オムロンは、本パートナーシップ契約を通じて、JACの戦略的なリソース、深い専門性、そして広範なネットワークを活用し、成長軌道を加速させ、企業価値の向上を目指します。同時に、JACはオムロンの中長期的な持続的な成長を積極的に支援し、将来の更なる価値創造を支える基盤を強化していきます。

3. オムロン株式会社 代表取締役社長 辻永順太氏のコメント

「オムロンは、構造改革プログラムNEXT 2025の下、顧客中心の経営に立ち返り、競争力を再構築することで、これまでの成長ベンチマークを上回る体制を整えていきます。」

これらの野心的な取り組みをさらに加速させるため、オムロンは信頼できる戦略パートナーとしてJACを迎え入れることを大変嬉しく思います。JACとは建設的な対話を継続し、パートナーシップ契約に基づき、JACの戦略的サポートを最大限に活用していきます。JACは、ものづくりの卓越性、組織変革、そしてグローバルな事業拡大において、深い専門知識と実績を有する経験豊富なチームを擁しています。JACの多様な貢献は、オムロンの成長軌道を大きく加速させ、新たな社会ニーズへの対応における新たな機会を創出すると確信しています。

4. JAC代表取締役CEO 大塚博之氏のコメント

製造工程における自動化と省力化への需要の高まりを背景に、ファクトリーオートメーション(FA)は世界的に拡大を続けており、この重要な産業分野には大きな持続的な成長の可能性があると考えています。センシング&コントロール技術における卓越した専門性を持つグローバルリーダーであるオムロンが、持続的な企業価値創造を目指す戦略的パートナーとして当社を選定してくださったことを光栄に思います。

オムロンの制御機器事業の再生は、グローバル競争力を飛躍的に向上させ、ひいては産業界の活性化に貢献すると確信しています。収益性と成長性に加え、辻永CEOをはじめとするオムロンの経営陣が示す明確な戦略的コミットメントは、JACのミッションと強く合致しています。

「戦略パートナーとして、建設的な対話を重ね、戦略実行にとどまらない幅広いサポートを提供することに尽力いたします。オムロンの潜在的強みを積極的に引き出し、将来的な企業価値向上を目指してまいります。」

 


投稿日時: 2025年8月20日